しいたけ栽培の天敵「雑菌」「害菌」とは?
しいたけ茶の美味しさを支えるのは、安心安全なしいたけ栽培。その背景には「雑菌」や「害菌」との地道な戦いがあります。
ここでは雑菌とは何か、代表的な害菌についてご紹介します。
雑菌とは?
雑菌はしいたけ菌と同じ木の中で勢力争いをする菌のことを指します。
しいたけ菌が木を占領する前に雑菌が増えると、しいたけの発生が悪くなり品質も落ちてしまいます。
そのため雑菌が動き出しにくい冬場を中心に植菌を行い、しいたけ菌を優位にします。
雑菌の胞子は空気中どこにでも漂っており、完全にゼロにすることはできません。
雑菌の代表例:黒コブ菌、カイガラダケ

▲ 左:黒コブ菌 / 右:カイガラダケ


黒コブ菌とのエリア争いに負けてしまったしいたけの榾木
黒コブ菌は黒いコブ状の菌塊を作り、木を占領してしいたけ菌の成長を妨げます。
カイガラダケは貝殻状の形で木を分解し、しいたけ菌の住処を奪います。
害菌とは?
害菌はしいたけ菌に直接ダメージを与える菌のことを指します。
代表的なものにトリコデルマ菌があります。
トリコデルマ菌はしいたけ菌の菌糸を分解し、成長を阻害します。
トリコデルマ菌の被害例

▲ 左:榾木のトリコデルマ菌 / 右:しいたけのトリコデルマ菌
原木(榾木)やしいたけの傘に緑色のカビ状に発生し、品質を著しく低下させます。
このため栽培現場では、清掃や時期の工夫、換気管理など様々な対策を行っています。
実は有益な一面もあるトリコデルマ菌
トリコデルマ菌はしいたけにとっては害菌ですが、畑作農業では有益な生物農薬として利用されることもあります。
土壌中の病原菌を抑制する働きがあり、環境に優しい農薬のひとつとされています。
しいたけ茶からお話が離れてきてしまいました。
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