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今日の里山雑記 ― バットフィッシュの不思議

里山雑記

新橋で見かける酔っぱらいのおじさんの話ではありません。
今日は、海の底にひっそり暮らすちょっと風変わりな魚「バットフィッシュ」をご紹介します。

バットフィッシュは、アンコウの仲間で「アカツグ科」というグループに属するユニークな魚です。
名前からしてちょっと怪しげですが、実物はそれ以上に不思議な姿をしています。

一見すると、赤ら顔で無精ひげを生やしたおじさんのよう。
鼻先にはアンコウのように“疑似餌”のような突起があるものの、これがまた不器用で、獲物を上手におびき寄せるわけでもありません。
まるで「つけただけ」で、実用性はほとんどなし。

さらに動きも鈍く、魚らしく泳ぐというより、海底をのそのそと歩くように移動します。
ごくたまに、鼻先の突起をピロッと動かしたりしますが、あまり意味はなさそうです。

でも、こういう「役に立つのか立たないのか分からない進化」を遂げてしまうところが、自然界の面白いところだと思いませんか?
完璧な機能美ではなく、どこかヘンテコで無駄もある。
それなのに、きちんと環境に適応して生き延びているのがすごいところです。

現代アート以上にアバンギャルドで予測不能な自然のデザイン。
海底の片隅に、こんな不思議な生き物がいると思うと、ちょっとワクワクしませんか?

次に海の生き物の図鑑を開いたときは、ぜひ「バットフィッシュ」という名前を思い出してみてください。
きっとニヤリとしてしまうはずです。

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