はじめに
「京都人の遠回し表現は芸術」「関東人のストレートさは潔い」「大阪人のツッコミは鋭利な愛情」――どれも本音があらへんようで、実は丸出し。
この三都物語、言葉の使い方ひとつで見えてくるもんがあります。
わたくし、てるたけは年末には毎年、京都の貴船神社と伏見稲荷に詣でております。地元の貴船神社の本宮という意味合いもあり、京都の空気にはなじみがあるのですわ。そやさかい、ちょっとこの”言い方”の違いについて語らせてもろたらなと思います。

関西人が想像する東京の奥様
京都 vs 関東 vs 大阪 言い方比較表
シーン | 京都 | 関東 | 大阪 |
---|---|---|---|
遅れてきた人に | 「よろしゅう間に合わはったなぁ」 | 「遅かったね、何かあったの?」 | 「おせぇわボケ、死んだんか思たわ」 |
料理が不味かった時 | 「たいそうよう味付け変えてはりますなぁ…」 | 「ちょっと薄味かな」 | 「なんやこれ!味せぇへんやんけ!」 |
帰ってほしい時 | 「ええ時計してはりますなぁ」 | 「そろそろ終わりにしようか」 | 「あんた、いつ帰んの?」 |
派手な服の人に | 「まぁ、個性的なお召し物どすなぁ」 | 「おしゃれ…かな?」 | 「どっから来たん、宝塚?」 |
話が長い人に | 「ようお話が尽きまへんなぁ」 | 「それで?」 | 「長いわ!要点だけ言え!」 |
京都人に効くボディブローの一言、大阪人に効くボディブローの一言
🥊 大阪人に効くのは…
「あんたの話、おもんな」

関東人が想像する大阪のおばはん
笑いが命の大阪人にとって、これはアイデンティティ崩壊級の一撃どす。
🌸 京都人に効くのは…
「で、結局なにが言いたいん?」

関東人が想像する京都の奥様(99%お茶がたてられる:偏見)
京都人が大切にしている、奥ゆかしい表現や余韻をぶった切るこの一言。
「こっちは気ぃ遣って話してるのに、なんやこのド直球…」と、心の障子がビリビリ破られる感覚になるんどす。
貴船・伏見稲荷で感じる京都らしさ
わたしが毎年参る貴船神社や伏見稲荷では、さらに“はんなり”モードが強うなります。参拝者同士も「寒おすなぁ」「雪がちらついてますなぁ」といった言葉の裏に、相手を気遣う心や、静寂を楽しむ風情が込められており、そこに京都の粋を感じます。
おまけ:それぞれの”致命傷ワード”
人種 | 一撃必殺ワード |
大阪人 | 「おもんな」 |
京都人 | 「で、何が言いたいん?」 |
東京人 | 「空気読んでる?」 or 「ださい!」 |
博多っ子 | 「かー、東京に染まりんしゃったー」 |
おまけ2:それぞれの”うれしくなる言葉”
地域 | 喜ぶ言葉 | 喜ぶ理由 |
---|---|---|
京都人 | 「品がある」「気遣いがすごい」「言葉づかいが綺麗」 | 上品・奥ゆかしい・育ちよさがほめられると嬉しい |
東京人 | 「洗練されてる」「オシャレ」「情報に敏感」 | トレンド感・都会人としてのプライドがくすぐられる |
大阪人 | 「おもろい!」「話うまい」「優しいなぁ」 | 笑いと人情の文化にフィットする褒め言葉 |
まとめ
言葉は文化の鏡。
言い方の違いに戸惑うこともあるけれど、そこには土地の歴史、気質、人付き合いの距離感が詰まってます。
このブログを読んで、「あ、これは京都風の“帰れサイン”やな」とか、「これは愛ある大阪のツッコミやな」って、楽しんでもらえたら幸いどす。
読者の皆さんも、次に京都に行ったらぶぶ漬け出されへんよう、気ぃつけて帰っておくれやす。
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